おぼえがき

エンタメと日常記録のブログ

治療記録……入院3日目(術後翌日)8/27

長い夜が明け、朝6時になるとバタバタと動き始める。看護婦さんが身体をホットタオルで拭いてくれるのがありがたい。

ベッドの自動リクライニングで身体を起こしてもらってそこで歯磨き。

身体に感じる初めての痛みとストレスからなのか、今まで感じた事がないくらいの肩凝りと鈍痛。あまりに痛すぎるので看護婦さんに言ったらロキソニンの湿布をくれて貼ってもらうとだいぶマシに。

さらに、肋骨が神経痛のようにキリキリと痛む。その事を一緒に相談すると、手術をするときに腹にガスを入れて膨らませるので、そのガスが抜けていない痛みのようだ。

ガスなんてすぐに抜けるだろうと思っていたのが大きな勘違い。傷の痛みとともに、このガスの痛みが術後におけるかなりの厄介者だった。

 

身体を起こしたままのベッドで雑誌を読んでいたら院長がチラッと様子を伺いに来る。

「本を読んでないでどんどん動いて。動かないと血栓できちゃう」

え、まだ術後数時間なのに!?

ニコッと笑うその笑顔怖いぃ〜!

とりあえずベッドの上でできることと思って、足の指を動かして、手をグーパーした。

少し動いても、身体に痛みが走るので、無理をせず、ジワジワと。

看護婦さんから、当初希望していたシャワーとトイレが付いた個室が午前中に空きそうだから、11時くらいまでココで待っててねと待機。その間に、私の前に手術した方は部屋に帰られて、空いたリカバリー室のベッドは、数分後、帝王切開した方が入ってきた。産婦人科に休みなし。入院してから、ずーっとどこかで赤ちゃんの泣き声がしていた。

 

10時半頃、リカバリー室を出る。

術後初めて歩くけど、ズボンから出るカテーテルの管が傷に当たる感じがして、点滴のガラガラを引きながら、腰曲がり老人のヨチヨチ歩きで新しい個室に行った。点滴のガラガラには尿を貯める袋が付いてるし、人間の尊厳なんてどこへやら。ただ、ただ、この痛みは何時良くなるんだろうとそればかり思っていた。

部屋に入る。

シャワーとトイレが付いている個室は、気分的にも解放される。少し値が張っても術後の回復をするには個室が良い。

歩かなきゃと部屋の中を歩こうとするけど、何歩進んだだけなのに食べてないし水分もとってないから、すぐ疲れて貧血みたいになってベッドに座り込む。

座る時も傷の痛み。少し動くにも、いかに腹筋を使っているのか、実感をする。

まだ術後数時間なんだから、しょうがない。肋間神経痛みたいな腹のガスはどんどん膨らんで苦しくなる。

 

その日は仕事が休みの日なので、面会開始時間から旦那が来てくれる。

動きたいけど、まだまだ傷が痛くてカテーテルはついてるし点滴もあるし、自分が思うようには動けない。でも、部屋にはテレビがあるのでかなり気が紛れる。部屋に戻ってすぐに「生還した」とツイートしたらフォロワさんが沢山反応して下さったのが嬉しかった。チマチマと、ゆっくりと、返信する。

タイムラインもチェックしたいんだけど、追う元気がまだなかった。

横になろうとしても、傷の痛みと腹が張るので、ゴローン!と勢いよく動けない。点滴の管もあるから反対側に寝返りも打てない。

 

夜ごはんの時間。もちろんご飯はなし。でも、なんと暖かなほうじ茶が一杯出た!

コレが本当に嬉しかった!

口から水分が摂れる喜び……ゆっくり噛み締めながら一杯のお茶を楽しむ。

同時に、水分補給の許可が出たので自販機で水とお茶のペットボトルを買ってきてもらう。でも冷たいのしか無かったので、持ってきた蓋つきのプラコップ(100均で購入)に移して常温に戻してチビチビ飲む。

口から水分が入ると、お腹が少しずつ動いてガスがゴロゴロいう。でも、出る気配が全くない。うーん、本当に苦しい。

21時過ぎに就寝したけど、腹の張りが酷くて何度も目が覚めてあまり寝られなかった。リカバリー室の時ほどじゃないけれど、とにかく胃腸が動いてくれ、ガスが早く出て欲しい!!