おぼえがき

エンタメと日常記録のブログ

治療記録番外編……指輪問題

入院するに当たり、ノーメイク、ノーマニキュア、指輪を外してきてねと言われる。

仕事柄マニキュアをしてないのでオッケーだが、左手薬指の結婚指輪、こいつが手強かった。

生涯外すことはないと思っていたので、ピッタリサイズのモノをはめていた。でも、いざ外すとなったらいけるだろうと思っていたのが間違いだった。

関節部分がどうしても引っかかって取れない。

石鹸、食用油、ダメ。

糸をクルクル巻いてゴリゴリ外せば取れると動画で見たのでそれも試す。ダメ。痛たたたーーー肌が死ぬ!!

さらに、やりすぎて指が腫れてどんどん抜けなくなっていく。

少し前にラジオのたまむすびで、赤江さんが指輪が抜けなくて消防署に駆け込んで切ってもらったというのを聞いたので、頭に浮かぶ消防署の文字……。

午前中仕事の合間を縫ってあらゆる手を試すがやっぱりダメ。

結局、消防署に電話を入れてから昼休みに行ってきた。

消防署なんて行くのは初めて。駐車場とおぼしき場所に入ると、職員の方がいらっしゃってこちらを見たので車の窓を開け「連絡して指輪を外しに来た者です」と言うと、こちらへどうぞと署内へ案内される。

事務所の机のトコに椅子が置いてあって、そこへ座ると、わいわいと職員の方が寄ってきて、私の指の様子を確認する。

「これならいけるかもしれない」

すぐ切るのかと思いきや、指をマッサージして、どうにかして取ろうとしてくれる消防士さん。

しばらくマッサージをして取ろうとするも、ダメ。でも石鹸で滑らせればいけそうだと、流し台に連れていかれ、台所洗剤を塗り、ぐーーーっと引っ張る。

「いけそう、あと少し、かな?」

「い、いてて……」

「ちょっと我慢してね」

指グググーーーっ……。

「い、いでででぇーーーあ、ありがとうございますーームリですーーーw」

はい、終了〜。

指のわずかな隙間にカッターを入れ、ギリギリと切る。一箇所切ったら切り込みの左右に紐を入れ、引っ張って取ろうとするも、シルバーが硬いのか取れない。もう一つ切り込みを入れて引っ張ったら、取れた!

 

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結婚指輪だから思い入れはあるけど、もう取れた方の喜びが大きくてありがとうございますと職員さんに感謝。

シルバーだったから良かったけど、プラチナだと切れないらしい。私みたいに指輪を外してほしいと来る人はいるのかと聞いたら、割といるし、私より酷い状態の人も来ると言っていた。

終わったら、指輪を外しにきた人専用の記録台帳のようなものに、住所と名前を書いて終了。

記録台帳には、私と同じように指輪外しで来た人の名前が書いてあってチラッと見たら、前の人は8月1日、へぇ、本当に結構来てるんだな。

 

割れた指輪を直せますか?と一応買った青い箱のブランドにメールをしてみたら、なんと一時間も経たずに返信が届く。一流ブランドの迅速さ。ちょっとした所だが、さすが。

現物をブティックに持参すれば、お直し可能かどうかの判断と見積もりを出してくれるらしい。落ち着いたら行ってみよう。直してくれるのならば、ピッタリサイズじゃなくて、付け外ししやすいようにある程度の余裕を持ったサイズにしてもらおう。

消防署の方々、本当にお世話になりました。

 

格闘した左手薬指は、腫れたのでシップを貼って一日経ったらだいぶ落ち着いた。

 

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結婚指輪を切ったけど、全然落ち込んでいなくて、大変だったよね〜と術前の楽しい思い出になっている。なにごとも経験だな。

ダイヤやカラーストーンの入っているプラチナ台の指輪じゃなくて良かった。それだったら、たぶん落ち込んでた……。